ケニアで結婚式と聞いてもピンとこない人も多いはず。第一、結婚式ができるところがあるの?なんて声も聞こえてきそう。でも大丈夫!挙式会場は欧米のVIPも宿泊する高級ホテル。挙式の前後には、動物王国ならではの野性動物とのふれあいもたっぷり。スタッフも含めて地元の人たちが素朴であたたかく、心から祝ってくれるのもうれしい。心あたたまるふれあいウエディングの模様をレポートしよう。
動物関係の会社で知り合ったふたりは、挙式を兼ねて野生動物を見に海外へ行こうと、アマゾンなども検討。挙式ができるケニアを選んだ。 ナイロビ到着の翌日、役所で婚姻許可証を申請後、野生動物の観察小屋ジ・アークへ。間近で見る野生動物のかわいらしさに大感激の様子。挙式会場のホテルへ向かう途中サンクチュアリも散策。キリンやシマウマとふれあういい機会となった。 挙式前日はホテルの敷地内でアクティビティとエステでリラックス。夕方コーディネーターの美保さん、ビデオやカメラのスタッフが到着し、挙式の打ち合わせをする。テキパキと指示を出していくコーディネーターさんに、ふたりも一安心だ。
いよいよ挙式当日。朝食後、桂さんはホテルの美容室へ。ベールを持参しヘアスタイルを決める。「後ろを少し膨らますっていってるけど、どう?」と美容師さんの通訳をしてくれる美保さん。結果は予想以上にうまく仕上がり桂さんもホッ。部屋に持参したドレスに着替え、自らの手でメイク。ふだんはノーメイクの桂さんも鏡に向かう表情は真剣だ。
ホテルの庭にあるチャペル前では、チュッカダンサーズと大勢の聖歌隊が待つ。花嫁の到着と同時にダンサーズの演奏が始まった。挙式は聖歌隊のさわやかな歌声と手拍子の中、緊張気味のふたりが入場。司式は英語だが美保さんが日本語に通訳してくれる。素朴だが、厳粛な雰囲気の中で愛を誓うと、花嫁はうっすらと涙を浮かべた。そして聖歌隊の歌声と手拍子に送られて外へ出ると、ホッとしたふたりに笑顔が戻った。 記念撮影の後はチャペル前の芝生でシャンパンパーティー。リラックスしたふたりは、誘われるままダンサーズの輪の中に入り一緒に踊る。ケニアスタイルの祝福は陽気でにぎやか。こんなに大勢の人がふたりのためにお祝いしてくれて幸せ者だね。