ユーラシア大陸の中心に広がるモンゴル高原。日本の約4倍の広さを誇る国土には、羊が群れ馬が疾駆する牧草地をはじめ、雄大なアルタイ山脈やゴビ砂漠など、モンゴロイドの魂を呼び覚ます大自然の原風景がめくるめく広がっています。空と星、風と大地、自然と共生する人々、文明社会が忘れかけている尊厳がはるか祖先からのDNAをたどり鮮やかに蘇ってきます。
1. 大草原に点在するゲル 2. ガンダン寺観音堂の壁面にびっしり飾られた健康と長寿の仏アユンシ 3. 地元のカップルにポピュラーな結婚宮殿
2002年春には、関空に続き成田からも直行便が就航し、ぐんと近くなったモンゴル。エキゾチックな観光資源に恵まれ、治安は抜群に良く、日本語スタッフも充実していて、家族同行の挙式&ハネムーンにも絶好の穴場です。
ウランバートル市内にある結婚宮殿は、巨大なステンドグラスが輝く挙式専用の大広間をはじめ、小祝宴用の広間、記念撮影に最適な吹き抜けの階段、レンタル衣装店などを完備した快適な式場です。挙式は人前式で、まず司式者がふたりに結婚の意志を確認した後、結婚証明書(リーガルも可)にサインし、指輪の交換。司式者の力強い祝福の言葉に続いて、結婚証明書が授与されます。式後は隣接する小広間に移動し、新しい家族をつくることを祝って、かまどを模した祭具に火を灯す神聖な儀式の後、乾杯や馬頭琴の演奏などが行われます。
結婚宮殿やガンダン寺での式後は、専用のベンツでウランバートル市内にある名所を巡りながらのフォトツアーへ! ロシア風のレトロ建築に囲まれた「スフバートル広場」や、市内近郊を一望する「ザイサン・トルゴイ」の丘上で、モンゴルの大空に抱かれての爽快な記念撮影を。国際列車も行き交うウランバートル駅での旅情あふれる2ショットもおすすめです。挙式の衣装と異なるウエディングドレスやエキゾチックな民族衣装にお色直しして出発することも可能です。
ウランバートルでのステイは、ハネムーナーに最適なスイートルームやレストランを完備した「エーデルワイスホテル」がおすすめ。「ガンダン寺」と「結婚宮殿」のいずれへも送迎車で約10分とアクセスも便利。当日はホテルのハネムーンスイートでゆったりメイク&着付け。日本語スタッフが花嫁を万全ケアしてくれるので安心です。挙式&フォトツアー後、ホテルに戻ってレストランでケーキカットや乾杯を。個室でのパーティも楽しめます。
11. ホテルのエントランスから送迎用のベンツで出発 12. ハネムーンスイートの快適なリビング 13. ホテル内のレストランの個室を貸し切って優雅なウエディングディナー 14. メイクは自室のスイートでゆったり
ウランバートルの中心にある「ガンダン寺」は、第5代活仏によって建立された市内随一のチベット仏教寺院。挙式は名僧ガンゾリク師の司式による厳粛な仏前挙式。まず花嫁と花婿は観音堂にある26mの黄金の観音菩薩の足元に額をつけ、新しい家族をつくるための祈りを捧げます。僧から永遠の豊かさを意味する神聖な青い絹のハダグを授かると、ふたりは蝋燭に火を灯し、堂内外にあるお祈りの言葉が入った108個のマニ車を回しながら幸せを祈願します。ここで式を挙げると、ふたりの名が刻まれた仏像(アユンシ)が堂内に永遠に安置されます。
6. ガンダン寺の山門で記念撮影 7. 僧から永遠を象徴するブルーのハダグを贈られて
大草原にたたずむゲルに滞在しながら体験できる、遊牧民風のエキゾチックなゲルウエディング。民族衣装やウエディングドレスも現地でレンタルできるので、大草原やゲルを背景に馬やラクダに乗ってモンゴルならではのフォトツアーも楽しめます。 ゲル内での挙式は、馬頭琴の演奏や伸びやかなモンゴル民謡に祝福される、民族色豊かな婚礼スタイル。丸ごとほふった神聖な羊をみなでいただいたり、馬乳酒を酌み交わすなど、大勢のモンゴリアン達とともに円い天幕に抱かれて心温まる祝宴が体験できます。
【ゲル・ウエディングの司式】 1まず新郎新婦がゲルに入場 2ヨロールチ(司式者)が朗々と謳いあげるユルール(祝詞)に続き、馬頭琴の生演奏とオルティン・ドー(長い歌) 3花婿と花嫁の父がふたりに順にミルクを捧げる 4歌の後、花婿の父が羊を切り分け、みなに振舞う 5モンゴルの蒸留酒アルヒを年長者から順に幸せを祈りながら東西南北に薬指で軽く飛ばす 6祝福の舞 7司式者がふたりに贈物を渡す 8花婿の父がふたりに馬乳酒を注ぐ 9花嫁と花婿のキス 10祝宴のしめくくりの歌