糸杉と葡萄畑が連なるトスカーナの丘陵に佇む「レジデンツァ・デ・エポカ」が奥山耕平さん・恵理子さんの挙式の舞台。清々しい緑の静寂に包まれた城館と教会にはユネスコの文化財に指定された絵画・彫刻・シャンデリア・タペストリーなど、ルネサンス期の傑作がさり気なく並び500年間引継がれてきた高貴な歴史をふたり占めさせてくれます。2泊3日の滞在中は、城館にお住まいのリッチ侯爵・マッシモ王女の優しいもてなしと、大勢のスタッフによる洗練されたサービスに安らぎ、イタリア屈指と言われるリカルド・ロッシシェフの独創的な作品を味わい、一流のメイクさん、カメラマン、ミュージシャンなどのアーティストにも恵まれて、夢のような日々を過ごすことができました。

ルネサンス様式のサロンや庭園をはじめ、すべての空間で1日中、ひとりだけに約束されたドレス姿を楽しむことができます

日本人メイクアップアーティストによる自室テラスでのヘアメイク後、ロマンティックな、自室の天蓋付のベッドの前で。
そして市庁舎へ出発。

エステや庭園の散策でリフレッシュした翌朝はアンティークなお部屋でお支度のひとときを。
日本人アーティストが一日付き添ってくれるのでイメージチェンジやお直しも思いのままに。

ふたりが選んだのは「イタリアの方式により平成18年6月26日に婚姻」と日本の戸籍に残るリーガルウエディング。市庁舎へは公式訪問となり、日伊双方の役所に、ふたりの婚姻を公文書として残すことができました。市長さんからは花束と市の俯瞰図・記念品を、ふたりからは桜の版画を贈り、文化交流を図りました。

レンガ造りのコッレ・ヴァル・デルサ市庁舎のファサードをバックにドレス姿が美しく映えます。式は市の評議員の立会いのもと、貴賓室で行なわれます。イタリアの婚姻法に基づいて結婚を誓い、評議員の宣言に続き、公文書としてイタリアの婚姻証明書が発行されます。

「デ・エポカ」からは車で約20分のドライブ。どこまでものどかな並木道が続きます。

市庁舎からお部屋に戻り、メイクのお直しを。無宗教の市庁舎へはベールと指輪を持参せず、ここでキリスト教の司式に備えてベールをまとい記念撮影。指輪はリングピローに乗せて、先に教会へ届けられます。

純白の壁にフレスコ画が映え、真紅のバージンロードにシャンデリアが浮かぶ、気品に満ちた教会で、神父様による厳かなブレッシング。マエストロのオルガン演奏に導かれ、指輪の交換、フラワーシャワーへと続きます。

乾杯のあと、ふたりからイベントマネージャーのシモーネさんへ感謝を込めて版画のプレゼント。ウエディングケーキは豪華なベリーづくし

アフターセレモニーの充実は、全館で1日一組だけのドレス姿が約束されている完全滞在型最大の魅力。美術館のようなサロンで、宮殿の庭園で、まる一日プリンセス気分のまま、綺麗な写真をたくさん残すことができます。

アンティークとしての価値も高く、音質は世界でも最高レベルと言われる「Steinway and sons」のクラシックピアノをふたりのためにマエストロが奏でるサロンコンサート